顔面麻痺

去年の話。
鬼の霍乱、という言葉もありますが。。。ただのバカは風邪もひかないものです。ホント。
以前にも蓄膿の話を書きましたが。。。
昔話 - Food for Thoughts、Candy for Ears
知人と話をすると、病気の話ってある程度の年齢になるとちらほら出てきたりする。
40オーヴァーになるとそれなりに周囲であれやった、これやった、みたいな。病気自慢みたいな(イヤだねぇ)。
でも、そういう情報の共有も大切だよねぇ、という話にいつもなる。
去年、私もやらかしてしまったのですが、その当時って、何かね。。。話し難いじゃない?
なので、丁度infoseekもなくなっちゃうので、時効ということで、HPの片隅に書いたものをご紹介することにしました。



日記


ブログどころか「つぶやき」クンまで全盛の今、こういう書き方は既に前時代的なんだろう。
昔から天邪鬼で、どうも本道というのに乗れない人で。そっぽを向くことばかり。
で、思うところがあり、日記。というか、記録。これが役に立たない、なら嬉しい。
最悪の場合、記憶のこともあるので…。一応、念のために。
因みに、ここに書かれていることは一切BBS等でのコメントは不要。書いたら削除します。


11月2日
1週間ほど前から左耳が痛むようになった。ヘッドフォンでいきなりヴォリュームを上げて、キーンとした感じ。
自宅から職場までの75分ほどのウォーキング時に音楽を聴きながらなので、そのせいかな?と思っていた。
しばらくすると、頭痛。所謂、「頭痛」というよりは頭を打った感じの頭痛。それが、10月29日あたりかな?始めは本当に頭をどこかに打ったっけ?って思っていた。こぶを探したり。
どうやら、違うっぽいと気がついたのは11月1日あたり。耳の痛みと頭痛の痛みがリンクしていて、痛むときは両方酷く痛む。
そして、11月1日、夕方。職場の電気、ガス代を支払いにコンビニへ。その時、一緒に定番のジャイアント・モナカを買って食べる。
この時、左の歯でかじったら、味がしないことに気がつく。試しに右の舌にアイスを乗せると味がする。
PM11時ごろ帰宅。家で肉を焼いたものを食べるが、同じく左の舌だけ味覚はなし。無味だけど、形は判る。熱は微妙。食べ物の熱って舌で感じる、というよりは口内で感じるって感じがする。舌での判断は出来ていないかも。。。


11月2日。流石にまずいと思って、朝9時に職場近くの耳鼻科へ。
症状を話した後、耳を覗いてもらうと、「凄く綺麗ですね」(こういう時、そう言われると、やっぱりホッとするね)。顔の筋肉の動きをチェックして、口内に指を入れて、あちこち触られる(特に説明はなかったけど、多分、腫瘍とかを探していたのかな?)。聴力テストも正常。
味覚というのは脳から耳の近くを通っていて、耳の異常で味覚が(私の場合)「ない」状態になったのではないだろうか?という説明。
考えられるシナリオは、やはり耳のもっと奥中。脳に近いところじゃないか、と。ウィルス性のものか、腫瘍、といったことが考えられる、とのこと。レントゲンやCTではなく、MRIでチェックしないと判らない、とのことで自宅付近の病院への紹介状を書いてもらう。水曜がお休みなので、行ってみることに。
午後、仕事中に左目の周辺の筋肉、下唇(左側)、あごのライン上の筋肉の痙攣を感じる。
夜8時ごろ、目がしばしばしてきて、鏡で瞬きをすると左側が遅いのが判った。ちょっと顔の左側が全体的に筋肉がこわばっているのを感じる。
夜、夕食に缶ビールを飲んでみると、口の左端から少しビールがこぼれた。なるほど、こういう事にもなるんだ…。
(そういえば、お酒飲んでいいのかどうか、聞かなかったなぁ)


11月3日
寒い日。
左目のまぶたが重いためか、涙が出る。瞬きがしにくいためだろう。
頭の痛みは側頭部から頭頂部へ移っている。強弱があるけど、昨晩から痛みは継続してある。
午後、左目も常にしばしば(目が閉じにくい)。涙が流れっぱなし。湿度を上げたら、少しは楽になるかな?
そして、鼻水まで左から頻繁に流れる。量は大したことがないんだけど。ハナタレ小僧状態だな。。。右の鼻は乾いて、逆に硬い感じ。
ということで、加湿器を付けてみる。
ハードな運動は控えるようにといわれていたのだけど、仕事が仕事なもので…。疲労感は強い。
ただ、熱っぽくなりはするんだけど、その分、顔の強張りがやわらかくなっている。良いのか、悪いのか…。
頭痛は頂点から左側面にかけて、あっち行ったり、こっち行ったり、といった感じ。
6時頃、右側もちょっと痛む。普通の風邪とかに似た頭痛。
目は眼帯をすれば、楽かも!と思い、仕事帰りに薬局へ寄って、眼帯を購入。電車の中で装着。付ける時に気がついたんだけど、耳の裏に固いもの発見。耳の痛みはここから、かも。


11月4日
起きると頭が痛い。今日は病院にて検査。やっとどういう状態なのか解明出来る(と思う)。というか、してもらわないと困る。
どんな検査があっても良いように、取り合えず、何も食べずにゴー。
一応、医師の判断としてはヘルペス、ということ。そのために薬の処方を貰い、また状態が酷いようなら入院もあり得る、との事(1週間点滴だそうだ)。
薬の説明を受けた時に「お酒は控えてくださいね」と…(昼飯時に飲もうと思ったのに…)
MRIも初めて入りました。ウルサいね(寝てたけど…)。
感じとしては、現在は意外と症状が軽く感じる。目も辛くないし。頭痛は断続的にあるけど…。薬が効いて、痛みさえなくなってくれたら、それでハッピーなんだけどな。。。
昼飯にソバ(とミニかき揚げ丼のセット)を食べてはみるけど、口が思うように動いてくれなくて、一苦労。左側では噛めない。食べ物を口内で左側に持って行く事自体が無理。なので、味がどうこうという確認もしなかった。
薬を飲んでから痛みは相当引いている。ただ、左顔面の動きは殆どないみたい。所謂「ビートたけし」か「田中邦衛」状態。それでも痛みが引いてくれたのは助かる。
滑舌は幸いにも悪くないし、私の仕事は人の顔を見る時間は少ないから、まぁ、ごまかせない事はないかな?


11月5日
朝、頭に激痛。昨晩の食後に薬を取ってから10時間ぐらいは時間が経っている訳だから当然と言えば、当然。食事の時間とかの調節をしないとなぁ、と思う。
それでも、左顔面が動いていないのは相当不気味らしく、眼帯をしてカモフラージュした方が良いみたい。眼帯の説明は面倒だけどな。。。切ったとかにしておこうかな…。
と思って眼帯をして仕事をしてみるが…。
徐々に目が開いてしまって、逆に目が痛い…。参ったなぁ。相当力を入れないと目をつむった状態が保てないんだけど、それも限界がある。。。
余計、変顔になりそう…。
意外と、注視しなければ、眼帯を付けて目が開いていてもそんなに痛みは感じないのを発見。これなら、こなせるな。
問題はPCとかに向かう時。こういう時は眼帯は外すけど、私、どうやら逆睫毛があるみたいで、それが痛いな。。。
右目をしっかりとつむっても左目がつむれないのは困ったもんだ。。。
薬の効きが薄まってくると多少の頭痛はやっぱり出るみたい。なるべく昼飯を遅めにして夜に備えて調節。
手を使う必要がないときは、もう左目を手で押さえて強制的に目をつむった状態にしてしまう、という風にすれば良いや、と。その代わり、手は綺麗にしておかないとね。これ以上何か出た日にはホントに泣く。いや、哭く。
でも、こうしてパソコン打つと出来ないね…(ならするな、って話で)。
薬の効き次第で、左顔面のハリや目の動き、頭痛などが当然左右される。顔の動きは良くなっていないね。神経がやられているので、動かせるのは無理っぽい。


11月6日
本日、病院へMRIの結果などを聞きに。
結果、脳には異常はなし(!!!)
まぁ、これが聞けたので、正直ホッとしてます。いざ、という時のためのこの日記だったので。
もしも、脳がどうのこうのって話で手術とかそういう話になったら、記憶障害とか出た時の為にこの日記を表に出して、ネットにアクセスした時、経過を自分でチェック出きるようにしようと思っていたんだけど、これなら、近いうちに消去しても良い。
ただ、ヘルペスの治療のため、1週間は点滴治療とリハビリは必要との事。
仕事柄、こういう事態は情けない話ではあるが、後遺症が残るかもしれないし、と言われたら、やらざるを得ない。今でも顔半分、動かないんだから…。
PCは持ち込みOKと言われたけど、ネットへのアクセスが出来ない。電気メーカー大手系列の病院なのに!ダメじゃん。持っていくPCだってダイ●ブック。丁度いいので、たまりにたまった帳簿の整理と見てないDVDを持ち込んで過ごそうかな…と。
他の人と私の間に温度差があるのはこっちがもっと最悪の事態を考えていたからでね…。結構、ホッとしているし、楽しみ。
入院なんて…13年ぶりくらいかな?肋骨を折った時に入ったことがあるけど…。



この後、9日(月)から15日(土)まで顔面麻痺ということで、入院します。
入院中は何もしませんでした。本を読んだくらい。少しは体を休めたら?と言われたんだな、と思って、結局なぁ〜んにもしませんでした。
でも、TVとかあんまり好きじゃないんで、見るものもなく。そうなると凄い退屈なんですよねぇ。入院中って。就寝時間も早いし。朝6時に起きたら、すぐに本を持ってデイルームにいました。しっかり起きていないと夜10時に寝ろ、なんて無理だし。。。
兎に角、早く退院したくて、退院したくて…。白衣萌えとか絶対に有り得ない、って。。。
そういえば、誓約書書かされました。セクハラしたら出てけ、って(まぢっすよ)。


入院中から顔のリハビリ、退院後も3月ぐらいまでかな?リハビリをしてました。顔が良くなるかと思ったけど、全然ハンサムにならなかった(当然か…)。
で、退院後の事件がこれ。
Oz Noy - Food for Thoughts、Candy for Ears
顔面麻痺って音のボリュームを調節する器官もコントロールしているんだって。ライブ行ったら、激痛で。。。いや、だって、入院中も普通にイヤホンで音楽聴いていても問題なかったし。。。退院後も何ともなかったので、ライブ行ったら、あの爆音はまずかったらしい。
ライブ後、検診時に先生に言ったら「あれ?言ってなかったっけ?」
思わず、足を床に蹴り踏みつけながら「聞いてないよ!」って言ったら、看護婦さん含め、その場にいた全員がピョンって跳ねた(ってのはウソだ)。