Spock's Beard "X"

Spock's Beard



Spock's Beardが新譜に関してアナウンスを行った。
Spock's BeardもInsideOutと契約があったバンドなので、一瞬、緊張したけど、既に契約は前作で終了しており、現在の状況を鑑みて、契約の更新はしないと決断したそう。
特に他のレーベルを探すこともなく、Marillionと同じ手法で新譜の発売を行う、と発表。
つまり、ファンからのプレ・オーダーで録音に必要な経費を捻出し、自主制作で販売しよう、というもの。
現在"SBX"と名付けられている自主制作盤はボーナス・トラック入りで5000枚のみプレスされる。この5000枚が売れたら、もう再プレスはない、とのこと。
その後、配給会社などを探す予定らしいがボーナス・トラックなどは入らない。
また一般流通するのも自主制作盤の1ヵ月後に設定している。



今回のステートメントの中で、Spock's Beardもプレス向けのアドヴァンス盤は送らない、と明言した。
これは発売前にインターネット上などに違法にアップロードされるのを避けるため。
まず、(お金を払った)ファンが一番最初に聴くべき、と至極真っ当な意見を出している。
発売はこのプレ・オーダーでのお金の集まり具合次第ではあるが、バンド側の希望としては今年中には目処が立って、2010年初頭ぐらいには出したい、という。



中堅レーベルのSPVの破綻は明らかにインターネットによる違法ダウンロードによる被害だろう。
これによって、InsideOutも明らかに影響を受けている。
CDリリースは何とかこなしているものの、結局、BeardfishもPain of Salvationも所属レーベルのInsideOutから経済的なサポートがなくなってしまい(お金を出すのは親会社であるSPVだったから)Dream Theaterが企画したProg Nationツアーからのドロップを余儀なくされた。
特にPain of Salvationブッシュ政権下では米国ツアーは行わない、と言っていただけにファンもバンドも、待望の米国ツアーとなるはずだった。。。
このツアーが成功していたら、個人的にPain of Salvationのツアーに対する意欲が高まり、「来日もあるかも?」と密かに期待していただけに…残念な結果になってしまった。。。



Marillionが始めたこのビジネス・モデル。
Agents of Mercyも同様に行っていたし、The Flower Kingsのキーボード・プレイヤーTomas Bodinの新譜"You Are"も現在プレ・オーダーを受け付けている。
[ロック雑感:プログレってナニ?]Tomas Bodin ”You Are” - Food for Thoughts、Candy for Ears



仲良いね、Paul GilbertとSpock'sって。