Quest for Blood

個人的にBlack Metalって今一つピンとこないんだけど、つまり「サンタニズム」とかの思想があれば良いのかな?
結果的にサウンドの方も集約されて、一つのアイデンティティーを持っているんだろうけど。
でも、日本で「サタニズム」とか「アンチ・クライスト」って言ったって、厳しいよな。
基本、12月24日、25日と2月14日とあと10月31日以外はキリスト教がそんなに色濃い国じゃないし。

YOMITUTI / MAGANE / Quest For Blood Official Site
このQuest for Bloodこと捜血鬼は凶音がベースになっているようだ。
サイトの両方にコンセプトがあるので、読んでみると、非常に判りやすい。
曰く、"Yomi Metal"。なるほど、である。
http://ektrorecords.com/shop/product_info.php?cPath=21&products_id=817
このグループに興味を持ったのは、こちら側では、やはり能管奏者一噌幸弘の存在。
初めて見たのは、多分、自由が丘のライブハウスだったような。
閉店日でセッションを朝までやっていた。
私は始発が出始めた時点で帰ったけど。。。あれいつだっけ?
で、一噌幸弘というと、もう、セッション大好き、みたいな。
そんなイメージが強かったり。
その活動も本当に広い。
例えばこれ。

一噌幸弘・しらせ Live ふ、ふ、ふ
一噌幸弘;能管、篠笛、田楽笛、リコーダー
壷井彰久;A.ヴァイオリン、E.ヴァイオリン
高木潤一;ギター
吉見征樹;タブラ
瀬戸藤浩司;太鼓
くわしくはここ


で、ついにメタル界にも進出。アレンジにも当然関わっており、一噌幸弘の世界と捜血鬼のメタルとの美味しい融合が聴ける。
ジャケットのインナーにInspired byってセクションに影響を受けた事象が列記されている。そのまま記すと
Ami、Atayal、八重山、Uchinanchu、兵庫、Emishi(Enchiw)、新潟、秋田、Aynu、古事記、能、江戸里神楽、埴原和郎、大阪人権博物館
この辺りは深く突っ込むと色々と出てくるであろう。



これは一つのトラッド・メタルと解釈しても良いだろう。
欧州トラッド(アイルランドとか?)には興味を示しても、日本のそれはスルーってのも、やっぱり「?」だろ?!



昔、渋谷で竹山を観たのを思い出した。




どこの国でもトラッドって結構激しい側面を持つと思うんだ。
そうそう、一噌幸弘さんが
能楽の楽も音楽の楽も同じ」
って言っていたインタをどこかで読んだ。正しく、そうなんだよね。



詳しくはTommyさんの所の記事を参照してみて下さい。