Jack Bruce Robin Trower Gary Husband "Seven Moons"


さぁ、Jack Bruceだ。
キーワードはやっぱりCream再結成だろう。
Kip Hanrahanと組んだ前2作もそうだし、CMP時代にしても、兎に角Jack Bruceのソロは歌物で、ヴォーカルが曲を構成するというタイプのものが殆ど。
勿論、元々はプレイヤー志向の人であるので、ライブとなると、オーディエンスは「おおおおぉおぉおぉぉぉおぉ!」とかってなるのは至極当然。



気持ちは判らなくもないんだけど、今回のこの"Seven Moons"を

これらと比較してはダメ。
勿論、81年の作品と今の作品をってのもあるけど、根本的に2"B.L.T."や"Truce"はRobin Trower BandにJack Bruceが合流した形。
曲もJack BruceがPete Brownと書いたものを持って来て、演るって感じのコラボレーションに止まった。



そして、今作。
もうサウンドからして全然違う。
Jack Bruceの音なんだけど、違う。
ナニが違う、って、相棒がいての自分のサウンド
そういう構築の仕方。
そういう意味では、今作ほどプレイヤー志向なスタジオ盤ってのはJack Bruceにしては凄く珍しいと思う。
これも一つの「阿吽」ってヤツなんでしょうかね?




以前から、Robin TrowerもJimi Hendrixフォロワーとして扱われてきたギタリストだけど、個人的には「そうなんだ?」ぐらいにしか思わなかった。
思わなかったんだけど!
今作は、サウンドからプレイからしJimi Hendrixですわ、これ。
The ExperienceにJack Bruceが歌ってるが如くって感じ?にも聴こえる。
こういうのを聴かされると、最近のRobin Trowerの動向もしっかりとチェックしないといけません。


最後にGary Husband。
この人のドラムって、あんまりバタバタしてないイメージがあります。
ロディアスって言葉が妥当かどうかわかりませんが。そんな感じ。
特にこの"Seven Moons"ではそう感じた。
自分のソロではピアノ、キーボードを主体にドラムは人任せ、な人だからでしょうか?
因みにこのアルバムでもJack Bruceはヴォーカルで参加。Antonio Carlos Jobimの"Once I Loved"で客演している。

ただのドラマーじゃぁないよねぇ。