Genesisの変
さて、Genesisだ。一番分かりやすい例から行こう。
もう、このアルバムに尽きるでしょ。
色々な意味でGenesisの集大成的な扱いをされる名盤"The Lamb Lies Down on Broadway"。
この曲が、そのまんまR&Bなのは、特にマニアでなくても一耳瞭然。
これ、60年代初頭(50年代の終わりかもしれない…?)にThe Driftersがヒットさせた超有名曲"On Broadway"から拝借したフレーズ。
いや、タイトルがどうの、ではなく。曲そのものが。
まず、The Drifters。
こちらはGeorge Bensonのプレイ。
Genesis名義でR&Bからの影響を色濃く提示した良い例だろう。
そして、後期のライブでは"Turn It On Again"のメドレーが有名。
このアルバムでは、そのメドレー内に
- Somebody to Love
- (I can't Get No) Satisfaction
- Twist and Shout
- Reach Out I'll be There
- You've Lost that Lovin' Feeling
- Pinball Wizard
- In the Midnight Hour
を織り込んで演奏した。
正しく、米R&B+その強い影響下にあった英ロックバンドによるメドレー。
ソロでは、それこそGenesisメンバーは沢山あるでしょう。
キャリア最初期ではハーモニカ・プレイヤーとしても活動していた、というSteve Hackettの"Blues with a Feeling"。
ブルーズのカバーを含むHackett流ブルーズロック。飽くまでもHackettスタイルを貫いたブルーズロックなので、あまりブルージーなロックを期待してはいけない。飽くまでもHackettの流儀が何よりも優先されたディスク。但し、影響という意味では、良い例であろう。
まぁ、ギタリストでブルーズに影響されていない人を探せ、って方が無茶な気もする。
もう一人のギタリスト。
こちらはモータウンカバーが2曲。
Smokey Robinsonの"You've Really Got Hold on Me"とStevie Wonderの"I Believe (When I Fall in Love It will be Forever)"。
最後はこの人。
言わずと知れたDiana RossとSupremesのカバー。
こう考えると、やっぱりTony Banksがクラシック部門担当か。