Spock's Beard at Liquid Room, 10th May, 2014

Spock's Beard待望の来日公演。
普段は土日なんて休まないんだけど(前にライブで土日を休んだのはヨーロピアン・ロック・フェス2013 - Food for Thoughts、Candy for Ears)。
私が初めてSpock's Beardのライブを見たのは15年前のNearFest。アルバム「Day for Night」を出した後。あれからNeal Morseが脱退し、Nick D'Virgilioが抜け。。。まさかあEnchantのTed Leonardが入るとはね!まぁ、米西海岸っていうと自ずと選択肢が絞られるかもしれないんだけど。そして、まさかこんなに待たせられるとも逆に思ってなかった。奥本亮という日本人キーボードプレイヤーがいるわけだし。70年代ベテラン勢も勿論見たいバンドは多いけど、昨今の日本でのライブを見ると中には来日の為に再結成してリハーサルを重ねて来日公演、っていうパターンもたまに見かける。
かたや、今回のSpock's Beardはそれなりにアルバムをリリースしたら欧米でライブを必ずするバンド。ライブ・バンドと呼んで差支えない。呼吸やアレンジ、見せ方というものがすでにしっかりと出来上がっているので、そのあたりは本当に見ていて安心感があった。


Something Very Strange
Crack the Big Sky
Walking on the Wind
Hiding Out
On a Perfect Day
Submerged
Afterthoughts
Waiting for Me
The Distance to the Sun
Go the Way You Go
The Light


セットはこんな感じ。Ted Leonardはそんなに声域の広いヴォーカリストでないんで、Neal Morse時代の曲はちょっとしんどそうな場面も。ただ、ドラマーのJimmy Keeganが上手いのなんのって!苦しそうにしているTedの喉から綺麗な伸びやかな声が聞こえるから誰だ?って思ったらJimmyだった。"The Distance to the Sun"では前に出てきてTedとヴォーカルを分け合っていた。

で、そのJimmy、ドラムソロも披露してくれたんだけど、ちょっと和のテイストが入っていた感じがしました。和太鼓っぽい感じ?


指弾きのAlan Morseはやっぱ変態だった。個人的には"Hiding Out"のツインリードがツボ(オヤジなんで)った。プレイヤーとしてもパフォーマーとしても素晴らしいミュージシャン。ソロ・アルバムまたじっくりと聞かないと。
"Afterthoughts"のカノンもどうかな?と思ったけど、杞憂でしたね。素晴らしいヴォーカル・ワークを聞かせてくれました。こうなったら"Thoughts"シリーズ、ライブでやってください(Gibberishも入れて)。確か、NealはPart5まで作った、みたいなことを言っていたような。。。
"Waiting for Me"の畳みかけるようなスピード感などもあって、新作からの曲がどれもライブ映えしていた。やはり、こういうところが流石だな、と。
"The Light"ではTedがNeil Diamond風でやろうか?とか言ってNeil Diamondみたく出だしを歌ってましたね。やっぱ、あれ?(ダジャレ?)


あとで知ったのだけど、Vow Wowの山本恭司氏も来ていたみたいですね。福生で合流かしら?これを機にいろいろな中堅所が来てくれると良いんですけどね。一応、ライブをよくやるバンドで。


終演後はサイン会。買っても買ってなくても何でも書くよ〜なサイン会でした。
Tedは最初はあくまでもこのHigh VoltageやSweden Rock Festに出る為の臨時ヴォーカリストだったんだよね。その後Nick D'Virgilioの離脱がアナウンスされるのだけれども。。。

奥本氏に

Alan


Dave Merosはこれを見せたら隣のJimmy Keeganにメンバーを紹介していた。

Tedは本当はソロを持って来ようと思ったら、当日出て来なくて。。。結果これにしました。



当日、このシャツを着て行ったら、サイン会の時に「オレのファンや〜ん!」って奥本さん。
殆どの人が奥本さんのファンだったでしょう。まだまだ聞きたい曲もあるし(Nick時代の曲も好きなものが多いので)、新譜を携えて戻って来て欲しいですね。折角の今のバンドなんだし、その成長過程を一緒に見れないのはあまりにも勿体ない。