Rocket 88 ('81)


1 Rocket 88 (7:29)
2 Waiting for the Call (10:18)
3 St.Louis Blues (7:55)
4 Roll'em Pete (5:52)
5 Swindon Swing (7:34)
6 Roadhouse Boogie (7:18)
7 Talking about Louise (5:15)


Charlie Watts; drums
Jack Bruce; bass, vocal 2
Alexis Korner; guitar, vocal 4,7
Bob Hall; piano
George Green; piano
Ian Stewart; piano 5 producer
Colin Smith; trumpet
John Picard; trombone
Don Weller; tenor sax
Hal 'Cornbread' Singer; tenor sax


Pete Johnsonの"Rocket 88 Boogie"から命名されたバンド名から、その音楽性は明白だろう。
首謀者はプロデューサーのIan Stewart。
その名前にピンと来なくても少なくともロック・ファンであれば、どこかでその音には触れているはず。
Stonesの諸作はもとより、Zepの"Boogie with Stu"は正に。まんま。そして"Rock 'n Roll"。
Rocket 88が組閣されたのは78年。ブギウギ生誕50周年(最初のブギウギは28年のPinetop Smithの"Pinetop's Boogie Woogie"らしい)を祝うために作られたバンド。
最初はインスト主体のバンドだったのが、Alexis Kornerを迎えヴォーカル・ナンバーも組み込むようになった。
このライブ・アルバムはドイツのハノーヴァーにある"The Rotation Club"で録音されている。


肝心のJack Bruceである。
クレジットにベースとあるけど、エレクトリックではなく、ウッド・ベースを弾き倒している。この日、演奏中に滅多に指を切らなかったJack Bruceが"Roll'em Pete"を演奏し終わった時に指から出血していたとライナーにある。
Jack Bruceがヴォーカルを取る"Waiting for the Call"("How's Tricks"収録曲)はタイムリー過ぎるくらいのピッタリな選曲。
管とコントラバスの絡みが良い。