Larry Young

去年のハイライトはやっぱりJack Bruceのライブ。
Tony Williams Lifetime Tributeという何とも凄い企画であった。
そこに集まったのがVernon Reidをはじめ、Cindy BlackmanにJohn Medeski。
ちょっと見れないラインナップだよね。



そこでフト思った。
Tony Williamsにしろ、John McLaughlin(もしくはAllan Holdsworthとか)はそこそこ聴いてきたけど、
Larry Young…またの名をKhalid Yasin。
聴いてないし…ダメダメじゃん



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この"Lawrence of Newark"(73年)というのは"Lawrence of Arabia"を捩ったんだろうね。
バイオを見るとLarry YoungはNewark出身。
NewarkはNY州のお隣にあるNJ州の街。国際空港もあるので、東海岸へ行くときに利用したことがある人もいるかもしれない…。
最近では落ち着いたらしいんだけど、私が東海岸にいた時は、多分全米で最も危険な都市の一つとして認識されていた。
正直、Newarkに比べたら、New Yorkなんて…ってな所もあったと思う。そういう街。ここ10年かけて、相当変わったみたいなので、これからは観光も良いかもしれませんね。
そんな街に育ったLarry Young。境遇がサウンドに出ていると思うのは気のせいか?
ドラム、パーカッションに総勢10人。まるで、ドラム・オーケストラのような。
ハモンドが凶暴に吠えている。こら、名盤だわ。




幸い、この"Spaceball"と"Larry Young's Fuel"が紙になっている(Fuelはまだ買ってない…)。
77年に発表されたこの"Spaceball"が実質Larry Youngの最後のアルバムだという。
紙ジャケの帯上部にあるシリーズ名は"Legends of Cosmic Jazz Funk"。
コズミックである。スペーシーとはちょっと違う。
多分その違いは「ウネリ」。
時折、やっぱり「ヒューン」とか「ピューン」とかサウンドが飛ぶ。
う〜んコズミック(違う?)
Julius BrockingtonとのWキーボード体制。
そして、ギター陣にはゲストのLarry Coryellを筆頭にRay GomezとDanny Toanと3人を起用。


やっぱり、凄い、この人。