5.1mixとかリマスターとか旧譜とか

http://www.dgmlive.com/diaries.htm?entry=10561
今、色々な意味で本当に勢いがあるSteven Wilson。
SWJPBOさんのところでも話題になったけど、本当にKing Crimsonの5.1mixを手がけるようだ。
まずは、Discipline

個人的に、旧譜の5.1mixというのは、全くの別の作品だと思っている。
ステレオという右、左しかなかったものが、左右前後という全く違う音像を提供しよう、というのだから、同じ作品であっても、そのプレゼンは全く違うはず。




そういう意味では旧譜の再発でよくあるリマスターも、ある種、不思議、といえば、不思議。
例えば、King Crimsonの"In the Court of the Crimson King"。

これ、ファイナル・ヴァージョンとかもあるんですよね?
私は聴いていないのですが。。。
まぁ、総帥Robert Frippがこれって言ったら、これなんでしょうね。
決定盤という事はやっぱり、聴く人が聴けば、違う、ってことなんでしょうね?きっと…。
違うんでしょうか?私もマニアじゃないから、同じ作品を何枚も故意に買うってのは滅多にないんですけどね。
たまに、買ったのを忘れてダブったことはありますよ、確かに。あと、実家にはあったけど、今、手元にないから、買った、とかね。
でも、同じCDを3枚はまだない、と思う。
やるなら、BなCDってのは凄く判ります!!!


閑話休題
そうなれば、やっぱり、5.1mixは別作品、ということになりますね。



リマスターが施された旧譜の再発とかによく見られるのが「音の分離」。
そして、そこから、新しい何かが聴き手が発見することも多々ある、という。。。



個人的にはリマスターでも、「分離」でも何でも良いんですけど、忠実に再現する、ってのが一番なんじゃないか…と。
何に基づいて再現するかっていうと、それはやっぱりLP。
スタジオでどう録音したとかそういうのもアリなのかもしれないけど。
やはり聴き慣れた録音物であれば、CDというフォーマットでも忠実に聴き慣れたものがスピーカーから流れて欲しいなぁ、と。
であれば、まぁ、オーディオ・システムがスタジオやレコード会社並みのオーディオであっても良いけど、LPを流した時の音に限りなく近い音で出てくれたら、とても嬉しい、と思ったりする。




Parisというバンドがある。
Fleetwood MacのBob Welchが組閣したバンドで1stはZepなハードロックだった。

これが2nd。"Big Town 2061"だったと思う。Zoom Clubというレーベルからの再発。
これもオリジナルは聴いたことがありませんが…とにかく、音がシャリシャリと高音ばっかりでキンキンうるさい。
楽しいのは裏に写っているちょっと変なGlenn Cornickの姿ぐらいなモンだ。
これを聴いてからは、Zoom Clubというだけで引くようになってしまった。
今はどうなんだろうなぁ???



そういう意味では再発というのは非常にリスキー。
大概、自分が愛聴しているものはオリジナルも取っておいてあったりもする。
特にブリティッシュ・ハードやブルーズ・ロックの類はあのサウンドのウネリが肝だからして、あまり分離が良いとかいわれると、凄い置いてけぼりを喰らう。
例えば、これ。

BBM
ボートラもあったので、買いました。確かに音の分離も良いんだけど、個人的には、これの再発を聴いた時は、スタジオの窓の外から演奏を眺めているかのような気分になってしまって。。。
ションボリだったなぁ、あれは。。。
未だにこの作品を聴くときは最初に出たCDで聴いていたりする。
もうすぐ、これが到着するんですけどねぇ。。。どうなんだろう…。