Michael Mantler "Live"

もう、Jack Bruceの新譜、出てるようですね。私はまだですが、聴いたら、ここにも報告をしたいと思います。
さて、Jack Bruceというと、いつも、このライブ盤の強力さに驚嘆してしまう。


Jack Bruce; Vocals
Michael Mantler; Trumpet
Rick Fenn; Guitar
Don Preston; Synthesizers
John Greaves; Bass, Piano
Nick Mason; Drums
1 Preview / No Answer (5:16)
2 Slow Orchestra Piece #3 (Prisonniers) (3:51)
3 For Instance (2:11)
4 Slow Orchestra Piece #8 (A L'Abattoir) (3:00)
5 When I Run (2:12)
6 The Remembered Visit (7:35)
7 Slow Orchestra Piece #6 (3:05)
8 The Hapless Child (7:40)
9 The Doubtful Guest (5:10)


87年、2月8日、フランクフルトで行なわれた1st International Artrock Festivalからの模様。
調べてみたけど、他にどんなグループが参加していたのかはさっぱり???でした。
クレジットを見て判るように、Jack Bruceはヴォーカルに専念。ベースにJohn Greaves。
それだけ集中力を要するヴォーカル・プレゼンテーションだったんだと、想像する。
ジャケットの内側を見ると、Jack Bruceの前に朗読台が。
因に歌詞は全てSamuel Beckett、Harold Pinter、Edward Goreyの詩作から。
こうして面子を見るだけでも、非常に興味深いラインナップだと思う。



Michael Mantlerの音楽を言葉にするのは難しい。ジャンルとしてはジャズだろう。
でも、この人のスタジオ盤は非常に重く感じる。いや、サウンドではなくて。
その音世界であり、聴いている時の自分の回りの音空間がずっしりとのしかかる。

なので、凄く疲れてしまう。ヘトヘトになるので、滅多に聴かない。
そんな中、このライブ盤は、そういう意味では聴きやすい。


何がそうさせているのか、考えた時、Don Prestonの音なんじゃないかな?と思う。

こんな感じのアンビエンスを、このMichael Mantlerのライブ盤では聴く事が出来る。




そして、この中で一番名が通っているのが、Nick Masonだろう。本当はRick Fennとやった"Profile"を載せようと思ったんだけど、発掘出来なかったので、こっち。
こっちはこっちで、Michael Mantler一派揃い踏み。これ、歌詞と曲は全てCarla Bleyなんですね…今頃気付いたりして…。


何はともあれ、このMichael Mantlerの"Live"。
Michael Mantlerのファンは当然なんでしょうが、Pink Floydやシンフォニック系の音が好きな人は必聴盤。
勿論、Jack Bruceファンにとってもマスト・アイテムってヤツです。
ただ、iTunesに入れた時に「オルタナティブ&パンク」ってジャンルの所に出るはどうかと思う…。うーん。


最後にWATT(Michael Mantlerのレーベル?現在はCarla BleyとSteve Swallowのみらしいです)絡みで、Jack Bruceもいる、必殺、必聴盤がこれ。全ての音楽ファンへ。