John Wetton "Sub Rosa Live in Milan July 5, 1998"

John Wettonというと、"Voice Mail"発表以降、矢鱈とライブ盤を乱発気味に発表している。
まぁ、それまでは、本当に寡作な人だっただけにファンにとっては、質はともかく、大歓迎だろう。
英国ダンディズム、ベースを抱いた渡り鳥的な扱いだったわけで…ね。
Morgal Thrashから始まり、Family、King CrimsonRoxy MusicにBryan Ferry Band。Uriah HeepにWishbone Ash。
そしてUKからAsia。

その間にPhenomena Project(2ndのDream Runner)があったり…と。



このプロジェクトは凄いターニングポイントで、21 Gunsはここから始まったのだろうし、Vow WowのメンバーがここにいるのもAsia絡みというかJohn Wetton絡みでしょう。このプロジェクト、今でも継続していて、去年?目出度く4thも出た。3rdも良いアルバムで、Keith MurrellというMama's Boysにいたヴォーカリストが全部歌っていたと思うんだけど、"Banzai"という曲が全てを台無しにしてしまった悲しいアルバムでもあったのだ…。ってそんなことはどうでも良いか。



で、Asia
Greg Lakeを連れて来日しちゃたり(MTV…ね)して、因縁が渦巻くバンドで、結局John Wettonがバンドを引き連れてきたのは、ベスト盤"Then & Now"が出た後。名手Pat Thrall(g)を引き連れてだった。個人的にはMandy Mayer見たかったけど(Astraでのギタリスト)。そういえば、このベスト盤、Scott Gorhamもいて、ちょっとだけ噂になった…記憶がある。
こういう繋がりでどうのこうのって訳でないんだけど、実は、私、渡辺美里のファンだった事があってね。
この人のデビュー、スーパーポリスって刑事物のドラマの主題歌で、Kenny Logginsの"I'm Free"とAsiaの"Don't Cry"の日本語カバーだった(本人は嫌だったらしいけど)。

それにしても、この頃のヴィデオ、やばいね。放送禁止ギリギリだ。



Intro; Stabat Mater
1 Book of Saturday (3:47) (King Crimson)
2 Heat of the Moment (4:22) (Asia)
3 Sole Survivor (5:15) (Asia)
4 Quilmes (3:09)
5 Battle Lines (4:58)
6 Arkangel (3:16)
7 The Smile has Left Your Eyes (3:25) (Asia)
8 Easy Money (7:00) (King Crimson)
9 Emma (2:54)
10 30 Years (3:05) (UK)
11 Hold Me Now (5:39)
12 Rendez-Vous 6:02 (6:113) (UK)


John Wetton; Lead Vocals, Acoustic Guitar
Martin Orford; Keyboards, Flute
David Kilminster; Acoustic Guitar


編成を見て判るように、このライブ盤はアコースティックセットとなっている。
"Voice Mail"を出した後から、よく"Heat of the Moment"のアコースティック・バージョンを演っていたじゃない?
正直、怖かったですよ、このライブ盤、買うの。もう諦めの境地、というか無我です。
だが、しかし!!!
しかし、なのです。
全然、緩くない。
思わず、"RED"にしてしまう程に、緩くない。素晴らしい。
個人的に、これは、David Kilminster効果であると思っている。
"Sole Survivor"や"Easy Money"の掛け合いの素晴らしいこと!
スタジオ盤(Arkangelね)が個人的には、「Wetton、やりやがったな」的なアルバムだったので、がっくし来ていたんだけど、それだけにこのライブは格好良い!!!だった(今度は青にしてみました)。
正直、David Kilminsterと一緒にアルバムを作って欲しかったんだけど(ソングライターパートナーとしてね)、そんな私の願いは届かず。どっかの誰かと飄々とやっては、結局Asia再編と相成ってしまった。ま、喜んでいる人が沢山いるみたいだから、それはそれでよろしいんじゃないかな、と思う。



でもさ、今、David Kilminster、Roger Watersとやってんだぜーっ!

やっぱり、判っている人には、判るってもんですよねぇ〜。
因みにQangoにもいたんだけど、これは逆に続かなくて良かったのかもしれない。。。
いや、わからないけど。でも、この辺りからか?Asiaの匂いがしだしたのは…。

そう、ジャケットは単にJohn Wetton先生のサインを見せたかっただけだ。


ここに行ったら、もっとDavid Kilminsterの音に接する事が出来るので、要チェックだ。