The Road Back Home by The Flower Kings
- "Cosmic Lover"
Hasse FrobergのヴォーカルとRoine Stoltがシンセを足している。シンセとギターを整理して、リズムが浮き出るようにミックスしてある。
- "A King's Prayer"
今までチャリティーアルバムなど("Song for Luca"と"After the Storm")でも別バージョンが収められていた"A King's Prayer"は、今作では最も短いバージョン。当然、ソロは差し替えられている。つまり、4世、という事だ。
- "Stupid Girl"
最後のセクションをぶった切っている。そして、ギターもAdrian Belewのような象の鳴き声みたいな咆哮が入っているのに驚いた。
- "Cosmic Circus"
ドラムの音が違う。抜けが良い感じの音ですね。最後にTomas Bodinの呻き声というか何かシンセを通した声が足されている。
- "Babylon"
唯一のインストに選ばれた曲。メロディーを奏でるキーボードからして違って聞こえる。揺らぎがあるような音。
- "Paradox Hotel"
このコンピの中では、最もブルージーな佳曲。ライナーを読むと相当難産だった曲らしい。元々は別々だった2曲のアイディアをくっ付けて出来上がったらしい。これは、あんまり違いが見つからない。
- "World without a Heart"
Hasse FrobertとRoine Stoltとで新しいコーラスとキーボードを加えた。
- "Church of Your Heart"
"Stupid Girl"同様に最後のセクションを切って、本来あったオリジナルアイディアに近づけたバージョン。
- "Vox Humana"
Hasse Frobergが新しいヴォーカルを入れ、キーボードも新しく入れられている。"The Truth will Set You Free"から派生した曲。
- "What If God is Alone"
素晴らしいダイナミクスが楽しめる名曲。オープニングの歓声みたいな声が最初から入ってたりキーボードのラインも、オリジナルと違い、短めのオープニングになっている。
- "Starlight Man"
シンプルな曲ながら、The Flower Kingsのキャリアには大切な曲。Roine Stoltがリード、コーラスパートでリードを取るのがHasse Froberg、そして、ハーモニーヴォーカルはPain of SalvationのDaniel Gildenlowと3声ヴォーカルが楽しめる曲。キーボードによるバッキングが足されている。
- "Grand Old World"
Ulf Wallenderのソプラノサックス、Hasse Bruniussonのブラシワーク、Jonas Reingoldのコントラバス、Roine StoltとHasse Frobergのヴォーカルと完璧な曲。オープニングの印象的な"The Truth will Set You Free"マリンバのリフを外して、すぐにヴォーカルが入るバージョンに仕上がっている。オリジナルの方が肌理が細かいかな?それにしても、"Grand Old World"にしても"Vox Humana"にしても、"The Truth will Set You Free"の曲が、どれだけ愛された曲なのか、よく判りますね。
- "The Road Back Home"
オリジナルではRoine StoltのヴォーカルのみだったのをHasse Frobergの一部のリードヴォーカル(ドコだろう?ブルージーなギターソロの後ろのやつかな?)とハーモニーを付け足した。Roine Stoltのヴォーカルも差し替えているよね、これ。
- "The Cinema Show"
Genesisトリビュートを企画したレーベルからオファーを受けて、この曲を選んだ。98年のオリジナル・ミックスのままでリマスターのみ施された。Roine Stoltが言うには、この曲の持つTony Banksのプレイはロックの歴史の中で最も敬意に値するものだろう、と。というのも、ブルーズやジャズっぽいフィーリングを一切持たずにここまで情感豊なものに仕上げているから、だそうです。
- "Ghost of the Red Cloud"
Hasse Bruniussonのウィッスルやベル等のお遊びが印象的な曲。Hasse FrobergのバックヴァーカルやTomas Bodinのシンセパートが付け足されているようだけど、あまり良く聞き取れなかったです。
- "Painter"
このミックスで曲のメリハリが一番良く出ている気がする。ヴォーカルハーモニーとムーグベースが足されている。最後のアコースティックギターのセクションが良いです。
- "I am the Sun extract from Part Two"
タイトルにあるようにPart 2から更に抜粋。Roine StoltとTomas Bodinの間では「McCartney bit」と呼ばれているセクション。Part2は全体で10分以上ある曲だが、後半のPart1に繋がる部分を全部外している。更にヴォーカルハーモニーを足している。それにしてもHasse Bruniussonの口って…。本当に舌を叩いて、あの音を出しているんだ…。特に最初の1分ぐらいはよく聞こえる。やっぱり、凄い変だよ、この人。
- "Different People"
Ensemble NimbusのHakan Almqustがシタール、タブラで参加したナンバー。これは、相当いじった形跡がある。オープニングは更にシンフォニック調が強く、ヴォーカルのエフェクトも外してナチュラルなヴォーカルにしてある。コンガの音が足されていたり、リードギターも差し替えてある。
- "Little Deceiver"
Rainmaerセッションから外れた曲。Hasse Froberg曰く「僕たちのDire Straitsナンバー」。Roine Stolt曰く「ナッシュヴィルのヴァイブがある」。オリジナルは誰も知らないんだけど、ヴォーカルはリード、ハーモニー共々変えてあり、ギターも全部テレキャスに差し替えたとの事。まめなんだか、何だか…。
- "Chicken Farmer Song"
オープニングのバッキングのキーボードは少し違うみたいに聞こえる。もっとスムーズな入りになっているサウンドっぽいかな。
- "Rhythm of the Sea"
1分以上あったオープニングのSEを短縮させて(ほぼ全面的に外している)、Roine Stoltのヴォーカルもエフェクトを外してある。Hasse Frobergがバックヴォーカルを足して、Tomas Bodinのキーボードサウンドも付け足してある。
- "Touch My Heaven"
Tomas Bodinが書いた曲。Macus Liliequist、Tomas Bodin、Hasse Froberg、Roine Stoltがバッキングヴォーカルを入れた曲でもある。ギブソンSGのギターソロに替えてある。甲乙付け難いですね。流石だ。
- "Life will Kill You"
こちらは、Hasse Frobergが書いた曲。この曲でのギターサウンドは普通のアンプを通さず、ヴァーチャルアンプ(つまりコンピューターソフトってことですかね)を通して録音したとの事。オープニングパートを切って、アコースティックギターで始まるバージョンにしてある。前半部のワウを効かせたギターも外してあって、パーカッションが前面に出ていて、メリハリが利いたバージョンになっていると思う。個人的には、ちょっとKing's Xを思い起させる。
- "Monkey Business"
このトラックもあまり違いが見つかりませんでしたね。
- "Compassion"
後半のシンセのノイズパートのセクションを外したバージョン。オリジナルに忠実なミックスになっている、とライナーにあるけど、流石にこういう曲だと、音がすっきりとクリアーな分、色々な音がしっかりと聞こえる。
- "The Flower Kings"
元々はRoine Stoltのソロ名義のアルバム"The Flower King"に収められていた、始まりの始まりの曲。後にベスト盤"Scanning the Greenhouse"でThe Flower Kings名義で再録される。当然、この2つとは違うバージョンがここに収められている。ベースとなっているのは、当然"Scanning the Greenhouse"でのバージョン。キーボードのバッキングなど、あちこちで替えてあるようだ。ヴォーカルが前面に出ているのも特徴的かな?
- "Stardust We Are"
こちらも"Scanning the Greenhouse"を基にしたバージョン。Hasse FrobergとRoine Stoltのバックヴォーカルなどが足されている。
疲れた!