Hermann Hesse

ヘッセを2作、読みました。
(今頃読んでいたらダメなんでしょうけどねぇ、ホントは。)



ロック界にも影響が大きかったみたいですね。
Santana "Abraxas"

Fleetwood Macのカヴァー"Black Magic Woman"を含む本作もヘッセの「デミアン」に出て来る「Abraxas神」(私が読んで翻訳版ではアプラクサスって書いてあった)から取られた、という言う。
Theme's ParkのSantanaの小部屋はこちら。
Santana
このデミアンというキャラクターに魅せられて、Demiansというグループを立ち上げてしまった人もいる(私はCD持ってないんですけど)。

映画「オーメン」に出て来る「ダミアン」もここから、という話もある。
ベアトリーチェ」というダンテの「神曲」にも出て来るキャラクターがここにも出て来るのだけど、あまりの扱いの小ささ(?)にギャクに何かアンチ・テーゼがあるのかと思ってしまった。



もう一つ手に取ったのがこの「シッタルダ」。

「シッタルダ」というとお釈迦様、という事なんだけど、このヘッセの場合はちょっと違う。
舞台は確かにお釈迦様が悟りを開き弟子が集まっている頃と同時代の設定になってはいるけど、この主人公「シッタルダ」もお釈迦様(本作ではゴータマ・ブッタと呼ばれていた)のところへ行ってお釈迦様と接見する件がある。
で、この「シッタルダ」。どこかでYesの"Closer to the Edge"がこの本をベースにしている、というのを読んだので興味が湧いた(私が本を読む理由なんてそんなところですよ)。



なるほど、歌詞を読んでみると確かに。
"Close to the edge, down by the river"という件はシッタルダが川渡しとして生活していた時のことだ。
川から聞く、川から学ぶ。この「シッタルダ」では川というのが非常に重要なポジションにある。
"Seasons of Man"とかイメージがダブる。この"whisper"という単語も繋がりを感じさせる。


確かSteppenwolfもヘッセの「荒野のおおかみ」から取られた、という話を聞いた記憶が。。。