Bigelf "Cheat the Gallows" Revisited

日本盤が出るってんだから…驚きです。
さらにサマソニ
サマソニ内でProgNations勃発?
あの両脇キーボード(向かって右がメロトロンでしょ?)、仁王立ちで歌うDamon Fox様が拝めるというわけだ!!!

ということで、Bigelfの"Cheat the Gallows"をもう一度。
[ロック雑感]Bigelfの新譜 - Food for Thoughts、Candy for Ears



まずタイトルの"Cheat the Gallows"。このタイトルで、この音楽は結構確信犯だと思った。
Gallowsというのは絞首台のこと。あの縄が吊ってあるヤツね。
"Cheat the Gallows"というのは「罪から逃れる」とかそういう意味。本来なら市中引き回し獄門磔…のところを上手いことやって逃げ切った、みたいな?
だから、確信犯的なアルバムかな?って思ったんだよね。
因みに日本で使われるカンニングは英語だとこの「cheat」を使う。「ズル」とかそういう意味。ズルする人をcheaterとも。
「cheat on」で浮気、という意味にもなる。こうして見ると、色々と面白い単語である。


1 Gravest Show on Earth (5:00)
2 Blackball (7:03)
3 Money, It's Pure Evil (3:18)
4 The Evils of Rock & Roll (6:37)
5 No Parachute (3:43)
6 The Game (5:12)
7 Superstar (3:47)
8 Race with Time (4:29)
9 Hydra (6:23)
10 Counting Sheep (11:21)


冒頭のタイトルからして狙ってるね?みたいな。
ギミック満載なんだけど、プログレっていうか…70'sの常套手段なギミック。
逆回転から始まって壮大なオーケストレーションが入って。
そのオーケストレーションElton Johnみたいな。Paul Backmaster的。
コーラスはQueen色が顕著で。
"Blackball"あたりのリフはBlack Sabbathなんだよね。後半のジャジーなエフェクトがかかったサックスはちょっとPink Floyd的?
"Money, It's Pure Evil"はBeatlesをベースに70'sハード・ロックな哭きギター。
"The Evils of Rock & Roll"はOzzyっぽいヴォーカル・エフェクトをかけてUriah HeepDeep Purpleを思わせる疾走感のあるギターとハモンドが特色だろうか。
"No Parachute"は思い切りDavid Bowieだわな。"Space Oddity"なオープニング。徐々に"I'm the Walrus"なBeatlesへと突入。
"The Game"とか聴いていると、Damon Foxの声ってちょっとJoe Elliott似じゃない?
"Superstar"って、これはトリビュートっぽい感じを受ける。Kissか!?
スペーシーな感じのオープニングを持つ"Race with Time"。
"Hydra"はNWOBHM的な感じしない?シンフォニックNWOBHMみたいな。。。
最後の11分にも及ぶ"Counting Sheep"は総まとめ!
プログレってよりは意外とグラム・ロック寄りなサウンドが多かったような気もしますねぇ。



サマソニでどんなステージが展開されるんでしょうねぇ???
興味津々だ。