Ex-Wise Heads "Everything is Hear"

確かストレンジデイズ誌のBlack Crowesのインタだったと思うんだけど、ロック・ミュージックの素晴らしい所は何を足してもロック・ミュージック足り得るところ、みたいな趣旨の発言をしていた。
Theme's Parkの小部屋を見て判ると思うんだけど、私はこれと言ったジャンルよりも兎に角プレイヤーで追っかけてます。
何が面白いって、プレイヤーで追っかけると色々なサウンドに出会えるから。色々なタイプの音楽の中でそのプレイヤーがどう自身のサウンドを反映するか、そのサウンドが自身のアルバムなりにどう戻って来るのか、って考えるのが凄く楽しいから。
音楽って当然構築された建築的な部分ってあると思うんだけど、それ以前に素材となるサウンドそのものに非常に興味が湧く。
この人は何でこういう音を出したいって思うのか?って考えると、ワクワクしてしまう。ドの音一つとっても、それをギターで表現するのか、はたまたピアノなのか?ストリングス?管楽器???ギター一つとっても、なぜ、こんなエフェクトをかけるのか?それとも生のアコギなのか?そう考えるとその向こうにあるプレイヤーのフィーリングを考え始める。どうしてその音をチョイスしたのか?その理由は何だろう?どういう気持ちでそのサウンド(ノイズでも良いよ)に行き着いたのか?
そう考えると、一歩下がって、再び建築物である楽曲そのものを見渡す。その中でそのサウンドの持つ役割を考えてみる。
こんな事をループしながら、聴くのが大好きな私はやっぱり変なんだろうか???ま、変で良いんだけど。


さて、Porcupine Treeで活躍するColin Edwinが元Henry CowのGeoff Leighと組むのがEx-Wise Heads。

1 Depature Loung (4:37)
2 Bubbles (4:13)
3 Sassy (2:32)
4 Alpha Waves (6:44)
5 Dreams of China (4:52)
6 Shell's Bells (4:27)
7 Harmony Monday (4:39)
8 Cushion (5:30)
9 Dubbinnit (7:34)


Geoff Leigh; flutes, zither, voice, soprano saxophone, bells, shakers, kalimba, keyboards
Colin Edwin; fretless bass, saz, guimbri
Julian Franks; tablas, ghatam, djembe, darabuka


楽器類を見て判るようにインド系。
インドとロックも切っても切れない関係性を持っている。


で、ここで冒頭の話に戻るけど、確かに今の時代、余裕ってあんまりないですよね。無駄って出来ない。音楽の聴き方も多分そんな感じを受ける。非常に焦点が定まっている感じ。「これが好き」って言うとブレない。それはそれで素晴らしいと思うし、その人の趣味趣向が当然あるわけだから。
そこで、これ、です。
Music | Ex-Wise Heads
現在Ex-Wise Headsは"Time and Emotion Study"と"Holding Up the Sky"の2枚をフリーダウンロードで提供している。勿論オフィシャルで。
これがインターネットの利点でもあると思う。
以前にもJohn Wesleyのフリーダウンロードを記事にした。
[ロック雑感][フリーDL]Sharing the Wes: John Wesley - Food for Thoughts、Candy for Ears
こういう機会はゼヒ逃さずに活用してみて欲しい、と。
「つまらない」って一刀両断してしまうと、そこで終わっちゃうんだけど、「これは一体何だろう?」って思うとドンドン興味が膨らむ。
もしも、このEx-Wise Headsに興味を持ったら、Geoff Leighの活動も是非チェックしてみて欲しい。
Geoff Leigh Myspace
江古田の聖地「空飛ぶ茶瓶」での映像も見れる。


音楽は判らないからこそ、面白いってどこかの評論家さんが言っていたけど、正しく!って思うね。
20世紀最大の文化であるロック・ミュージックはそれこそ世界中にあるのだから。。。って考えると気が遠くなりそうだけどね。。。