Asia "The Very Best of Asia" ('00)

Asiaって流石に声高にプログレ、って呼ぶのは気が引けるのは事実だと思う。
メンバーが元○×ってだけだし。
ある種、この手のポップ・ロックってポップスの所謂先祖返りなんじゃないか、と。
ポップスってさ、元々、歌手が歌って、後ろでオケが鳴って、みたいな。
それが、ヨーロッパでクラシック的な手法でストレッチされたのが流行って。
同時進行でキーボードなどの電気楽器の発達があって。
それが、今度はメンバーだけでコンパクトなオケが鳴らせるようになって。
明らかにポップスへの回帰がAsiaにはあるものね。
それは多分、John WettonのJackknifeプロジェクト辺りから、そういう匂いはあったような気もする。。。
決定打はJohn Wettonのソロだろうけど。
かと言って、Asiaが演奏していた音楽の質には全く問題がないのは言わずもがな。
個人的にはオリジナルにそれほど拘っていないし。
私の初生AsiaはPat Thrall(g)の時だし。あの時のJohn Wettonは格好良かった。
"Astra"の"Rock and Roll Dream"あたりに見る大仰さは1stや2ndよりもずっとシンフォニック・ロックっぽいけどね。
Louis Clarkのストリング・アレンジ。

1 Heat of the Moment (3:50)
2 Only Time will Tell (4:44)
3 Sole Survivor (3:40)
4 Time Again (4:45)
5 Wildest Dreams (5:10)
6 Here Comes the Feeling (3:30)
7 Don't Cry (3:32)
8 Daylight (3:29)
9 The Smile has Left Your Eyes (3:13)
10 Lying to Yourself (4:13)
11 The Heat Goes On (4:55)
12 Never in a Million Years (3:46)
13 Open Your Eyes (6:26)
14 Go (4:06)
15 Voice of America (4:26)
16 Too Late (4:11)
17 Days like These (4:01)
18 Ride Easy (4:35)


このベスト盤がエライのは3rd"Astra"の後に出されたミニ・アルバム"Aurora"からの曲が入っていること。
日本編集の"Aurora"は"Too Late"のほかに"Heat of the Moment"のシングルB面曲"Ride Easy"、"Don't Cry"のシングルB面曲"Daylight"、"The Smile has Left Your Eyes"のシングルB面曲"Lying to Yourself"の計4曲。


紆余曲折を経て、オリジナル・ラインナップで現在ご活躍中。
Yesとのジョイント・ツアーなんて、Steve Howeエライよなぁ。
大丈夫か?この人?
今度はUKだ、ELPだ、ってなったら、Geoff Downesは何をするのだろう?John Payneとまた組むのかな???


Jethro Tullもそうらしいけど、名のあるベテランさんってあるところまで来ると、アルバムを低価格で売られるぐらいなら、ツアーを組んで行ったことのない土地でライブをやる方が魅力なんだそうだ。
この辺りのバンドは最近、全然新作が出ないものね。。。あ、Asiaは出しているんだっけ?すっかり忘れていた…。